「アイ、なに怖がってんだよ。大丈夫だって」


天真爛漫な笑顔で、タケが私の背を叩いて喝を入れる。


「誰が何をしてこようが、俺とレンが守ってやるよ。な? レン」

ガッと肩を組んでくる友人を鬱陶しそうに見つめるレンに、思わず緊張感が解れて笑ってしまった。


「ああ。タケの言う通り、しばらくは行き帰りを共にしよう。警察には今日のこと、通報しとくか? 」

「うん。ありがとう。そうするよ。でも、あまり無茶しないでね」


頼もしい幼馴染み2人に守られながら、数十メートル先の我が家に向かって足を進める。