画面に映るアナウンサーが淡々と、原稿を読み上げている。
《今日の夕方17時、河川敷の下で60代の男性と見られる遺体が遺棄されているのを、通行人が発見しました 》
遺体が遺棄された場所がテレビに映ると、お父さんが小さく驚きの声を上げた。
「うわ、やっぱり。この河川敷、家の近くのじゃないか」
《遺体は近くに住む、住所不定無職の川澄 吾郎さんと判明しました。遺体には複数の刺し傷があること、また、一部の傷が肺にまで達していることから、警察は川澄さんへ深い恨みを持つ者の犯行と見て、捜査を進めています。》
亡くなった男性の写真が映されると、お父さんは再び驚きの声を上げる。
「このおじいさん、河川敷でよく見かけるホームレスの人じゃないか。はぁ....怖い世の中だなぁ」
誰かが死んだなんてニュースは、日常的に報道されているけれど。
いざ自分の死を明確にされて、こんなにも人は自分の生死に対してどこか他人事だったんだなぁ、なんて今更ながら思い知らされる。
《今日の夕方17時、河川敷の下で60代の男性と見られる遺体が遺棄されているのを、通行人が発見しました 》
遺体が遺棄された場所がテレビに映ると、お父さんが小さく驚きの声を上げた。
「うわ、やっぱり。この河川敷、家の近くのじゃないか」
《遺体は近くに住む、住所不定無職の川澄 吾郎さんと判明しました。遺体には複数の刺し傷があること、また、一部の傷が肺にまで達していることから、警察は川澄さんへ深い恨みを持つ者の犯行と見て、捜査を進めています。》
亡くなった男性の写真が映されると、お父さんは再び驚きの声を上げる。
「このおじいさん、河川敷でよく見かけるホームレスの人じゃないか。はぁ....怖い世の中だなぁ」
誰かが死んだなんてニュースは、日常的に報道されているけれど。
いざ自分の死を明確にされて、こんなにも人は自分の生死に対してどこか他人事だったんだなぁ、なんて今更ながら思い知らされる。



