ホームレス、川澄 吾郎。64歳。

小企業を設立し自営業を営んでいたが、数年前その会社が倒産。

多額の借金を抱え、酒に溺れる毎日を過ごす。

果てには妻と娘に見離され、離婚。

家族を失い孤独に苛まれ、社会から見離され孤立した過程を踏み、河川敷に住むホームレスとなる。

空き缶を回収し、換金するのが日課となっている。

そして殺人鬼となるまでの、数日間は。

12月1日、持ち金が無く、空腹に耐えかねて近くを通りかかる五十嵐 大輔に物乞いするも、足蹴りを食らい、負傷。

12月2日、その後も物乞いや空き缶集めを行うも、思うような成果が出ず、フラストレーションを高めていく。


12月3日、世間に嫌気がさし、商店街にて犯行に出る。


これが、1人目の通り魔の素性だ。


ちなみに、なぜ娘がいることを知ることができたのかと言うと....


あれは川澄 吾郎を殺害した、2日後のこと。