彼女が死ねば、無情にも俺は12月1日の朝に飛ばされる。

助けることも、忘れることも出来ずに。

アイが死なないように協力を求め、タケに全てを話したこともあった。

あれは何度目かの12月2日、部活終わりのこと。


「さっき話した俺の話を信じてくれ。見守るなり護衛するなり、アイを助ける為に、力を貸してくれ」

藁にもすがる思いで、友人に全てを話す。

頭がイカれてるとか、思われたって構わない。

ただ俺は、アイを……死なせたくないだけなんだ。

……が、しかし。

そんな思いも虚しく、事情を聞き終えたアイツは俺にこう言ったんだ。


「なんでその役目が俺じゃねぇーんだよ」、っと。