混乱しながらも、俺の心に生まれた一抹の不安は見事、的中することになる。


タケに試しに朝練を休むメールを入れると、一字一句違わぬ返信が返ってきたからだ。

いや、それだけじゃない。


歯磨きする時間も、家を出てアイと出会ってからも……

「レン、学校まで一緒に行かない? 」

全く同じ光景、会話が成立していたから。


俺は気味が悪くなりながらも、アイと共にあの踏み切りに近付いて行く。