鳴り続ける携帯電話を壁に投げつけた。 何も言えないよ、俺。 俺が悪い。 お前は、きっと高校でできた男友達とたまたま方向が同じだから歩いていた。 俺に紹介してくれるつもりだったんだろう。 『彼氏だよ、かっこいいでしょ?』なんて、その男に言うかも知れない。 だれど、俺は安心するどころか、その男に嫉妬するだろう。 ゆかりと同じ高校に通う、優等生に見えるその男に… 髪の茶色い、ズボンからパンツ見えてるような俺を どう思うかな。