俺は、その場を離れた。


外敵を見つけて、怯えるカタツムリのように、顔を隠し…小さくなる。



ほらみろ。

俺の思っていた通りの展開だろ。



こうなること、わかってた。


俺はあいつにふさわしい男じゃない。


やきもちというのとは少し違うような、何ともいえない気持ち。



自分がどんどん落ちていくのがわかった。

ゆかりの彼氏でいることが、俺自身の『自信』を喪失させていくような。


自分の欠点ばかりが見えて、最後には『俺のどこが好きなんだ』というところに行き着いてしまう。