「龍の家に行きたい!」


神社でたこ焼きを食べながらゆかりが言った。


俺の家は、昼間は誰もいない。

薄暗くて、汚い。



ゆかりは、性格が良い。


俺の部屋を見て、笑ってくれた。

一番嬉しい反応だった。



隠すことは嫌だった。


見るなら見ろ。

それで、去るならそれでいい…


そんな気持ちで部屋に入れた。




散らかった洗濯物とエロ本…

足の踏み場のない部屋。


敷かれたままの布団に、お菓子のくず。

飲みかけのコーラと、腐ったバナナ…


異様な匂いだったかも知れない。