誰でも好きになるよ…


疲れた新垣にそっと声をかける直は、私から見てもかわいい。


ライバルだけど…


ずっと憧れてた。


昨日、

『せんせ~!!今日、新しいジャージだね!』

直が新垣のジャージの裾を掴んだ。



新垣は、

『おぉ~!よく気付いたな!』

新垣は、見せたことないような素敵な笑顔を見せた。




横から割り込んだ私は、泣きたくなるくらいに邪魔者で…




叶わないってわかってるのに…


帰り道、新垣の家に行った。





友達と何度か行ってたから、もう一人でも大丈夫。


直への嫉妬、直への憧れ、直になれない自分…




新垣の部屋の窓の明かりを見ているとそんな悔しさを忘れることができた。



私は、


暇さえあれば新垣の家に通ってた。



嫌われるのに…

困らせるのに…



止められないんだ。