それから、私は自分の心の中で『透明』な部分を探した。



どこが綺麗なんだろうって考えた。





買い物をするおばあさんを見て、荷物を持ってあげたくなった。



・・・私って意外に優しいじゃん。




いじめられてる男子を助けた。



・・・私、結構強いじゃん。





帰り道、小学生が吹く縦笛の音に涙が出そうになった。


・・・まだまだ、純粋なとこあるじゃん。







私は少しずつ、自分の『好き』なところを見つけられるようになった。




私が『依子』を客観的に見た時、どう見える?


孤独な女。


誰も信じられない寂しい子。


男好き。



昔の私はそうだった。



でも…


今なら『依子』と友達になりたいって思えたんだ。