会ったばかりなのに・・・

昔から知っているような雰囲気で、

龍の、『お互い貧乏だったからなぁ』って言葉に涙が出そうになった。


全部、わかってくれてるような気がした。


辛くて

寂しくて

一人ぼっちだった私の今までの人生を、

龍が全部包み込んでくれている気がした。




私達・・・

出逢うべき2人だったんじゃないかな?




きっと、

そうだよね?



信じていいよね?




メールアドレスだけ交換して、別れた。

意外にも、龍はマメな男で、その夜にメールをくれた。




ただの『おやすみ』メールが、誰からのメールよりも嬉しくて、私は登録してある男のアドレスを全て消去した。


もう

龍だけで いい。



男は 彼だけでいい。