あの日子猫に見せた優しい目は、どこへ行ったんだろう。


龍も、冷めた目をしてる。

だけど、その奥をしっかりと見つめると熱いものが見える。

私は龍を見ているうちに自分を見ているように感じた。


この人、きっと何か辛いことがある。



勝手に創り上げられた頭の中の龍が私に囁く。


『何でも俺に話してみろ』