「どーも。初めまして。」


ゆっくりと一歩ずつ近付いた。


俺は期待していた。

彼女が覚えていてくれることを・・・



「初めまして。依子です。」



黒いセーターの胸元から、黄色いタンクトップらしきものが見えた。

この子は、黄色が好き。


そして、俺のことは覚えていない。



初めまして…

その響きに、ガッカリしてる俺がいた。