「先生の部屋、綺麗!!」
新垣の部屋は、確実に女がいるってことを私に感じさせた。
私が新垣に何か話すたびに、一緒にいる友達との間に壁ができる。
もう、新垣に付きまとったりしない。
もう、あきらめるから…
神様、私に…
心から信じられる友達をください。
このからっぽな心を温めてくれる友達が欲しい。
お願いです。
新垣をあきらめたら、どんなご褒美をくれますか?
私は、新垣の部屋の大型のプラズマテレビを眺めていた。
どこかの外国の街並。
ただその風景を眺めながら、心の中で神様と金色の彼に誓った。
『ここにくるのはこれで最後』
もう
これ以上新垣を苦しめるのも、
自分自身を傷つけるのもいやだから。
お皿を運びながら、新垣と微笑み合う直を横目に見ながら…