『会おうか・・・』


断られる覚悟で聞いた。


それなのに・・・

嬉しそうな声、出すんだ。



どういうこと?


『うん!会いたい。』

なんて言うゆかりに、俺は動き出してしまう気持ちにブレーキをかける準備をした。


友達として会うんだ。


俺とゆかりは、今はもう別の人生を歩いてる。



俺の心の中の錆びたオルゴールが、またゆっくりと美しい音色を奏で始める。