ゆかりと別れてから3人目の彼女ができた。

バイト先が同じで、自由な性格が気に入った。

俺は、水道関係の部品の会社でバイトをしていた。


バイトをして、俺は新しい自分を発見した。

俺は、やたらとおじさんに気に入られるらしい。

教師や父親とはなかなかうまく話せない俺だったが、バイト先の社員の人はみんな俺をかわいがってくれた。


そのおかげで1年以上も続いていた。

誰かに信じてもらえること、誰かに必要とされることは、俺の自信になった。


働くことが好きだった。

働いているときの自分も好きだった。


将来の夢も、これからの俺の未来も全く見えない。

自分に何ができるのか、何がしたいのかも、わからない。



だから、今は金を貯める。

いつか、守りたい人ができたとき、ちゃんと守れるように・・・



そう思いながら、頭の中には中学の制服を着たゆかりが浮かんでいた。


いつか、いつか・・・

変わった俺をあいつに見せたい。