新垣は困ったような顔をした。


しつこい私に、呆れた新垣は、

みんなでならいいよ・・・と言ってくれた。


だめだよ、先生。

わがままな生徒にいちいち付き合ってると、体が持たないよ。



友達の冷たい視線と引き換えに、新垣の家へ行ける権利をゲットした。


いつも見ていた家。

本当に新垣の部屋に入れるんだ・・・


入ったら、私どうなるんだろ。

ますます、新垣の家に行きたくなる?

それとも、もう満足して、新垣をあきらめることができる?



二度と会えない金色のあの人が、夢の中で私を止める。



『もう、これで最後にしろ!もう行くな。』