バイトに明け暮れていたせいで、新垣の家へ行くことも忘れてた。

やっと、私は新垣から卒業できそうだったのに・・・



辛いことや、逃げたいことがあるとやっぱり向かってしまう。

見ているだけで心が落ち着くあのベランダ。

揺れるジャージ。

カーテンから漏れる灯り。


私を救い出してくれるのは誰?

新垣・・・

あんたじゃないのはわかってる。


金色の髪をしたあの人。

あの人なら、私を変えてくれる。

そう思った。