【柚葉side】
五月に入り、少し早いけど今日から3泊4日沖縄で過ごす修学旅行が始まりました。
「はぁ……」
「柚葉、タメ息何回目?」
飛行機のなか、外の景色を見降ろしながら深くため息をつく私。
「え、ちょっとまってよ!隼人のせいでもあるんだけど?」
「俺?」
「だって隣が隼人だからこんなうるさいんじゃん!!」
隼人と会話をしていてもなお、テーブルの上の机の上でブーと通知が入ってくる。
「渚くん?それは俺関係なくない?」
「でも」
「席は仕方ないだろ、くじ引きなんだから」
通知を鳴らしている奴なんか一人しかいないわけだけど……
「ティアラ抱きしめたい」
「今のお前じゃ力余ってつぶすんじゃね」
「え、ひどくない?私そんなに力ないし!!」
「へーぇ?」
「なにそれむかつく!!!」
飛行機は誰のとなりでもいいというルールなのに……私の隣は、なぜか元カレ、隼人。
「渚くんが良かった?」
「……べ、べつに」
私は隼人から視線をそらし前髪を触った。
「嘘つくとき前髪触る癖、まだなおんねえの?」
ギクッ
「ぐ、偶然前髪がはねてただけだもん!!」
隼人はニヤケ顔で私を見て。
「お幸せそうで何よりです」
と笑った。
「むかつく!!!」
「機内で大声出すな、迷惑」
「なっ……!!」
_こんな感じでドタバタ修学旅行、はじまりました。
五月に入り、少し早いけど今日から3泊4日沖縄で過ごす修学旅行が始まりました。
「はぁ……」
「柚葉、タメ息何回目?」
飛行機のなか、外の景色を見降ろしながら深くため息をつく私。
「え、ちょっとまってよ!隼人のせいでもあるんだけど?」
「俺?」
「だって隣が隼人だからこんなうるさいんじゃん!!」
隼人と会話をしていてもなお、テーブルの上の机の上でブーと通知が入ってくる。
「渚くん?それは俺関係なくない?」
「でも」
「席は仕方ないだろ、くじ引きなんだから」
通知を鳴らしている奴なんか一人しかいないわけだけど……
「ティアラ抱きしめたい」
「今のお前じゃ力余ってつぶすんじゃね」
「え、ひどくない?私そんなに力ないし!!」
「へーぇ?」
「なにそれむかつく!!!」
飛行機は誰のとなりでもいいというルールなのに……私の隣は、なぜか元カレ、隼人。
「渚くんが良かった?」
「……べ、べつに」
私は隼人から視線をそらし前髪を触った。
「嘘つくとき前髪触る癖、まだなおんねえの?」
ギクッ
「ぐ、偶然前髪がはねてただけだもん!!」
隼人はニヤケ顔で私を見て。
「お幸せそうで何よりです」
と笑った。
「むかつく!!!」
「機内で大声出すな、迷惑」
「なっ……!!」
_こんな感じでドタバタ修学旅行、はじまりました。