【柚葉side】
「あ!!同じクラスだ!!」




「ほんとだ」




「あ、純くんも一毅も彩葉も莉子も美愛もみんな同じじゃん!!すごいすごい!!」




4月、桜が散り始めそうなこの頃。今日は始業式で、私たちは高校2年生に進級した。




「2年3組!担任はもりもっちゃんって…どういうこと?運いいの?悪いの?」




「俺は柚葉だけで十分なんだけど」




「ちょっと渚!人いっぱいいるのにくっつかないでよ!恥ずかしいじゃん!」




「あ゛?何人いようが変わんねぇよ。つーか誰も見てねぇだろ」




「みてます!!」




「うるさい」




私は今日も後ろからギュウっと渚に抱きしめられています。




「柚葉、渚くん!イチャイチャしてたら置いてくよ!!」




「え、ひどい!ちょっと待って!」




私は渚の腕をすり抜け、彩葉が呼んでいるところに走って向かった。




_この時一つ気がかりだったのは……隼人も、私たちと同じクラスだということ。