『悲しい涙…

見たくない…』

あれから…1か月が過ぎた。

変人と別れたお姉ちゃんは翌日からはいつもの元気を取り戻し。

「ただいま」

別れた事を知り、変人の悪口を言い始めたお母さん。


「お帰りなさい。
あの最低な男には会わなかった?」

そして私は…

二人に変人の気持ち。

私の気持ちを言う事なく。

「最低は言い過ぎでしょ…」 

必死に彼をかばっていた。

「どこが言い過ぎなのよ。
未子を大好きなふりしてふったのよ?
最低じゃない!!!」

「お母さん…。
彼は…最低じゃないわ…。

私が…悪いの…」

お姉ちゃん?

「どこが悪いの?
未子はただあの最低な男にふられただけじゃない」

「お母さん…。
お願いだから彼の悪口を言うのはもうやめて。
彼は…本当に悪くないの…。

お願いします!!」

「未子がそこまで言うなら仕方ないわね…」

ピンポーン。

「注文してたせっけんだわ。
はーい」

お母さんはせっけんを取りにリビングから居なくなると


私は疑問に思った事をお姉ちゃんに聞く。

「お姉ちゃん…。
『私が…悪いの…』って…

どういう事?」

変人に…

あいつに…

お姉ちゃんは…

何かしたの?