「おい。
来たぞー」

「おはよう…。
平太…」

平太がベンチに座っていた私の隣に座る。

「日曜日の朝早くに公園に呼び出してどうしたんだ?」

「電話で言ったでしょ?
話があるって…」

「話なんてなくてただ俺に会いたかったりしてな」

「ごめん…違う…」

「おい!
いつもの冗談だろ。何真に受けて謝ってんだよ!」

「ごめん…」

「だから、謝るなって!
今日はどうしたんだよお前。おかしいぞ」

「いつもおかしいでしょ…。
私、変人だし…」

「だな!
お前、変だもんな」

「うん…」

「泣かないな。
やっぱりお前、今日はおかしいぞ!!
熱でもあるんじゃないか?」

平太に額を触られそうになって

思わずよけてしまう私。

あっ…。

「熱はないから…」

「そうか…」

平太が触ろうと出した手を引っ込める。

「で、話って?」

「うん…。

公園での私との思い出で覚えてる事ある?」

「公園で?
覚えてる事?」

「うん…」

「そうだな…。
あっ!」

「何?」

「お前がシーソーをやってくれる人が居ないって泣いてた事」

「他は?」

「他?
そうだな…あっ!!」

「何?」

「お前がブランコの速さが速くて怖いって泣いてた事」

「他…は?」

「他?
う~ん。あっ!!!」

「何?」

「お前がジャングルジムで…」

「他!!」

「他?
う~~ん……」