「人間?私は普通の…。」 「おかしいよね? 人間て血を飲むっけ? あんたはぁ吸血鬼、ちゃんと自覚しなっよっ。」 掟は大きな剣を振り回した。 はらりと軽くと黎の髪が落ちた。 きづいたら掟は近くに来ていて、 手に持っていたのは短剣で 黎の首を絞めていた。 「黎ちゃんは綺麗ですね。 殺しちゃうのはもったいないです。」 少し掟が力をゆるめ困ったように笑った。 実際は困っているのではなくこの状況を 楽しんでいるのだと思った。