はいっというように瑠唯は手を挙げた。 どうぞというように黎は黒い髪と上半身を少し揺らし 顎をくいっと動かした。 「はいはい、黎さん。 探すってどうするんですかぁ?」 「そうだな、手がかりとかない?」 黎は少し考えたそぶりを見せた。 そしてバカにするような顔をした。 「はっ、馬鹿なのかしら? ここを使ってはどうかしら、ここを。」 トントンと頭を指さした。