「掟、離れたほうがいいんじゃないか? 黎に触れたよね?…殺すぞ。」 聞いたこともないような類の冷たい声に 楓莉も掟も固まった。 瑠唯は腰にかけたさやから剣を抜いた。 怪しく光る剣はどれだけの人を切ってきたのだろう。 依頼は人の命を狩るという事。 掟は左右に揺れながら黎のもとから 3,4,5歩と間を開けていく。 その距離を縮めようと1歩、2歩と歩み寄る。