「あたしらしいのかな~?あっ、ねえねえ、エマ?チョコ作り手伝ってくれないかなっ?」


「いいよ。イリア一人だと心配だしね。…食べれない物作りそうだし。」


むっ…。

微妙に当たってるから、言い返せないや。



「あの時よりも上手くなったもん!」


「わかった、わかった。あんまりムキにならないでいいよ。ま、そういうとこがイリアの無邪気なかわいさなんだけどね。」


無邪気なかわいさ…?

そっか!アルフにもやってみよーっと。



「バレンタインも明日だからね。帰ったら、作り始めよっか!」


エマは、バッグをブンッて一回転させて、猛スピードで飛んで行く。



「あ、待ってよ~!エマ~!!」


置いてけぼりになったあたしも、急いでエマを追いかけた。