「閻魔…。私は、もうすぐ答えを見つけられそうだ。」


「また呼び捨て…わしはすねてしまうぞ、アルフレッド・フィアラ。」


「…閻魔、様。」


アルフは、嫌々ながらといった風に視線をそむけて付け加えた。



「嫌そうじゃな、こら。…答えが見つかりそう、か。ならば、何かしらの覚悟が生まれたのではないか?」


「………」


「恐れを抱いたのかね?わしでさえも恐れないおまえが。」


閻魔は、からかうような調子でアルフに聞いた。



「恐れではない…。ただ、今抱くのは世の不条理さに対する怒りだけだ。静かな怒り…。」


ギュッと、アルフは利き手の拳を握る。