「別に振ってなんかないですよ。 かといって、日下さんとお付き合いするわけでもないので、『部外者』って言われてしまえばそうなんですけど・・・なんか、突き放されたみたいで寂しいんですけど・・・。 でも、心配してもらえたのは嬉しかったです。 ・・・何とかなる・・・かぁ。 もう、何とかするしかないんですよね」
『何とかする』と強気な事を言っておいて、自信などないわけで。
『うーん』と唸りながら両手で頭を抱える。
「どっちがだよ。 今の会話聞いたらほとんどの人間が、美紗ちゃんの方がオレの事を突き放してる様に聞こえるっつーの。
・・・まぁ、どうにもならなかったら連絡頂戴よ。 一応『砦』なので、オレに新しく好きな人が出来てなかった場合、美紗ちゃんが逃げて来られる様に門開けておくから」
俯くワタシにチョップを入れて笑う日下さんは、優しすぎてお人好しだ。
こんなワタシを見捨ずにいようとしてくれる。



