漂う嫌悪、彷徨う感情。


「・・・真琴ちゃんの良い所を知っていながら何で別れたんですか??」

日下さんの言っている事が、イマイチすんなり入っていかない。

「オレ、結構イイ事言ったのに、そこツッコむ?? 単純に、悪い部分を見ちゃったからだよ。 悪い点を良い点で相殺出来ないくらいに、悪い点が目についたからだよ。 だから、恋愛感情がなくなった。 美紗ちゃんもきっと、真琴の良い所を発見したからって、赦すには至らないと思う。 でも、美紗ちゃんと真琴の間には恋愛感情はいらないし、友情だって育む必要ない。 家族愛は・・・まぁ、あるに越した事はないけどさ、同居するわけじゃないなら、ちょっと距離を置くくらいの方が上手く行く事だってあると思うよ。 要は、美紗ちゃんが幸せになる為の妥協点を探し出せればいいんだよ」

「・・・真琴ちゃんの良い所・・・妥協点・・・本当に見つかるかな??」

真琴ちゃんへの嫌悪を撥ね退け、妥協点を見つけ出すなんて、ワタシに出来るのだろうか?? 自信なく俯いていると、

「1人で頑張る必要ないでしょ?? 真琴のお兄さんと一緒に探せばいいよ」

日下さんがワタシの頭をポンポンと撫でた。