決意を固めたワタシを、
「・・・ねぇ。 何、少女漫画に出てきそうな胡散臭い純情少女みたいな事言ってるの、美紗ちゃん。 無理に決まってるじゃん。 真琴のお兄さんを好きなまま不本意に別れた美紗ちゃんが、真琴のお兄さんに新しい彼女が出来た時に、『佐藤さんの幸せを応援しなきゃ。 潔く諦めなきゃ』とか言って涙光らせながら引けると思う?? 現実は漫画じゃないんだよ。 漫画みたいに綺麗に片付かないの!! 泣き顔だってあんなに綺麗なわけないの!! 涙は頬を一直線に伝わないの!! 実際は何故か鼻の方に流れてきて、鼻の穴から滴り落ちたりするの!! 鼻水だってしっかり出るの!!」
日下さんが渋っい顔をしながら盛大に馬鹿にした。
「・・・じゃあ、そうすればいいんですか?? 佐藤さんを好きな気持ちは消えないし、消せない。 この気持ちを処理出来なければ、他の人を好きになる事だって無理ですもん。 ・・・もう死ぬしか・・・「待って待って待って!!」
日下さんが、お手上げ状態で途方に暮れ出すワタシの肩を掴み、『暮れるにはまだ早い』とばかりに前後に揺らした。



