「・・・実は、日下さんがお昼寝をしている時、大浴場から部屋に戻る途中で佐藤さんに会いました。 ・・・この部屋の隣の部屋に宿泊しているそうです。 ・・・佐藤さんが隣の部屋にいるのに、日下さんとそんな事出来ないと思いました」
「それは、真琴のお兄さんが隣の部屋にいなかったら、オレとそういう事をしてたって事??」
日下さんが笑うのを辞めた。
ワタシの話をドン引きを通り越して、不快に感じたのかもしれない。
「そうかもしれません。 それで、日下さんもワタシも後悔をしていたと思います」
それでも話を続ける。 正直に自分の嫌な部分を晒してお金を受け取って欲しい。
日下さんが、卑怯な事をしようとしていた自分に優しさをくれるから、心苦しいんだ。
「それは、どういう意味??」
日下さんの眉間に皺が入った。



