漂う嫌悪、彷徨う感情。


2度目の大浴場は、先着が数人いた事もあり、1度目の入浴で長風呂をしたしで、サラっとお風呂に入って早々に出た。

大浴場から部屋に戻るまでに、また勇太くんに会ってしまわないだろうか?? と、周りを見ながら廊下を歩く。

今回は勇太くんに出くわす事なく部屋に到着。

襖を開けると、テーブルや座椅子などは片されており、その変わりに布団が2組並んで敷かれていた。

布団の上には、先に戻っていた日下さんが寝転がっていて、

「おかえり、美紗ちゃん。 やばいよー。 ふかふかだよー。 旅館の布団、まじ天国」

と、何度も寝返りをしてみては、心地良い感触にはじゃいでいた。

ワタシは今日、日下さんとココで寝る。

いい歳をした大人にとって布団とは、睡眠を取る為だけのものではない。

「・・・・・・」

何故か並んだ布団を見た瞬間に、ずっとモヤモヤしていてどうしたら良いかも分からなかった自分の気持ちに、はっきりとした答えが出た。