「・・・美紗。 お母さんの前では悪者にならないでね。 オレとの関係がどうのこうのより、そっちの方が美紗のお母さんを傷つけてしまうと思うから。 美紗のお母さん、本当に美紗の事を大切に想っている人だから。 事実以外の事で悲しい思いをさせないで」
勇太くんの言葉に、水道管が破裂したかの様に一気に涙が湧き出し、我慢する間もなく涙が零れ、手に持っていたおまんじゅうの箱に滴り落ちた。
たまに意地悪な事を言ったりするけれど、でもいつも勇太くんは優しかった。
優しくて優しくて、ワタシのお母さんにも優しくて。
だからワタシは、勇太くんの事を大好きになってしまったんだ。
こんな事になってまでも、元カノの母親を想ってくれる勇太くん。
ワタシはどうすれば、この人を好きじゃなくなれるのだろう。



