「可哀想に… 彩華ちゃん
吉原に、売られるそうだよ…」



一の両親が話していた




「吉原???」




偶然、両親の会話を聞いた一は

吉原がどんな所か、知らなかった

そんな一に、両親は教えなかった



〝教えてくれないほど、吉原は危険…〟




悟った一は、平助と一緒に彩華のもとへ




「彩華!」

「彩華!いいか!?よく聞け!」

「なぁに? 2人ともどうしたの???」



「吉原って、所に売られるそうだ
そこは、とっても危ない!!」


「うむ」



「とても華やかな所って、聞いたよ?」



「騙されるな!!!」


「彩華… 逃げろ!」


「どこか、遠くまで逃げて
人の良さそうな人に匿って貰え!」