「内緒にしてくれます?」


「そりゃあ… 治して貰えるなら…」


「誰にも言わないで下さいよ?」



「うん!僕は、口かたいよ!」



「一と平助も知らないから」



「わかった!2人の秘密だね!」



「沖田様 目を閉じてて貰えますか?」




「うん」





静かに目を閉じると


彩華の手が、沖田の両頬を包んだ





何が起こるのか、不安になりながらも

静かに目を閉じたまま

ジッとしていると

傷に柔らかな感触

目を閉じていても、彩華の唇だとわかった





沖田は、そっと


彩華の背中に手を回した



傷が治るのを感じたからだ




彩華の唇が離れると



「ありがとう」




「ありがとう」





何度も呟いた





沖田の懐に抱きしめられ


彩華も、背中に手を回し抱きしめ合った