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「続けろよ!!勿体ないよ!」

「うむ 綺麗だからな」





彩華の告白に、2人は反対の意を示す





端から見れば、煌びやかな世界

太夫になるまでも、なってからも

辛い経験しかなかった

それを2人には、言わなかった




「そうかな…」




「そうだよ!彩華とっても綺麗だよ!」


「ああ 彩華ほど綺麗で、舞も上手い女子は
なかなかいるものではない!」



2人に煽てられ、ますます言えなかった




「もう少し… やってみよっかな!」




「頑張れよ!飲みに行くから!」


「うむ 彩華に酌をして貰えるくらい
俺達も、精進するからな!」



「お酌くらい、いつでもしますえ」



京言葉で笑う




「芹沢さんにベッタリなくせに」


「そうだぞ!恋仲とはいえなぁ!」


「??? …恋仲???」


「隠せていると思っているのか?」


「あ!!口づけ!?」



彩華は、すっかり誤解を解き忘れていた



誤解が解け、一と平助は、上機嫌



彩華も2人と過ごせて、上機嫌




「またね!」



「「またな!」」








大人になった彩華の背中が

離れ離れになった、あの頃みたいに


小さくなるまで


彩華の姿が見えなくなるまで


2人は、見送った


彩華も、何度も振り返り手を振った