甘えないのは禁止です!

「ねぇ‥‥ひびくん?」

今、久しぶりの夜月家から帰宅中。夜が遅かったからひびくんが送ってくれると言った。

「んー?どうしたの?」

「最近さ‥‥お互いなにも知らなくないかな?」

彼氏彼女としてどうなのだろうと思った私はド直球に聞いた。

「えっ?僕は時雨のこと知ってるよ?」

「‥‥じゃあ私が最近泣いてること知ってる?」

あー。何言ってるのかな。私。ひびくんと一緒に作業してないし、自分のギターが上手くいってなくてコントロールできてないだけなのに。

「な‥‥いてる?」

「‥‥ほら。知らないんじゃん。私だって夜月くんに言われるまで知らなかったんだよ?

ーひびくんがスランプだってことー」

「それは‥‥」

「それはじゃないよ。どうして?どうして私に相談しないのよ!ひびくんのばーか!」

私は走って帰った。

ーまっ

おそらく「待って!」と言ったのだろう。その言葉はもう頭にはなかった。

ーひびくんは‥‥彼氏なのかな?ー