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「あんたらがパペットで、俺らに移送の依頼をしたのは、これで2回目ってことだな」
アルバは、長い間プァンスに泣かれて、その音量で頭を痛めていた。
泣いていた張本人は、いまは桃のタルトとやらで、ご機嫌そうだ。
「そーだよ…前も、途中でアルバが、パペットって知ったじゃない」
山積みのタルトを、一個ずつ口の中に放り込んでいきながら、アルバの記憶のない話をしていく。
大体、勝手に記憶をいじんなっつうの。
いじられたにも関わらず、チナがうっすら覚えているのに、自分が綺麗さっぱり忘れている事実も腹立たしい。
「記憶はね…私達が消してもいいよって、ちゃんと同意したのよね」
タルトをひとつ、アルバの前にも置きながら、チナが笑う。
「そ…そうだったか?」
妻にまた心を読まれた気がして、アルバは顔をそらした。
本当に、何も覚えていないのだ。
「『また、記憶を消してもいいから、オレたちを頼ってこいよ』って、あなた言ったじゃない」
そんな、チナの声を聞いた時。
あ。
アルバの脳裏が、微かに点滅した。
どこかで、聞いたことのある言葉に感じたのだ。
これか。
この感覚を、ずっとチナは感じていたのか。
だが。
それは、ある意味、何よりもすごい太鼓判だった。
過去の自分が、彼らを気に入っていた、という。
その言葉を頼って、彼らはもう一度アルバに依頼をしてきたのである。
「あんたらがパペットで、俺らに移送の依頼をしたのは、これで2回目ってことだな」
アルバは、長い間プァンスに泣かれて、その音量で頭を痛めていた。
泣いていた張本人は、いまは桃のタルトとやらで、ご機嫌そうだ。
「そーだよ…前も、途中でアルバが、パペットって知ったじゃない」
山積みのタルトを、一個ずつ口の中に放り込んでいきながら、アルバの記憶のない話をしていく。
大体、勝手に記憶をいじんなっつうの。
いじられたにも関わらず、チナがうっすら覚えているのに、自分が綺麗さっぱり忘れている事実も腹立たしい。
「記憶はね…私達が消してもいいよって、ちゃんと同意したのよね」
タルトをひとつ、アルバの前にも置きながら、チナが笑う。
「そ…そうだったか?」
妻にまた心を読まれた気がして、アルバは顔をそらした。
本当に、何も覚えていないのだ。
「『また、記憶を消してもいいから、オレたちを頼ってこいよ』って、あなた言ったじゃない」
そんな、チナの声を聞いた時。
あ。
アルバの脳裏が、微かに点滅した。
どこかで、聞いたことのある言葉に感じたのだ。
これか。
この感覚を、ずっとチナは感じていたのか。
だが。
それは、ある意味、何よりもすごい太鼓判だった。
過去の自分が、彼らを気に入っていた、という。
その言葉を頼って、彼らはもう一度アルバに依頼をしてきたのである。


