「俺…なんだか上手く言えない」
佐藤は悲しそうな、悔しそうな、そんな表情を浮かべていた
「確かに歩が悪いって思った。けど、歩の気持ちも、理解できないわけじゃない…」
「無理に同情なんかしなくていい」
佐藤の言葉を掻き消すように口を挟む
「どう考えても、俺が悪いんだ。女の子ブランコからつき落として、最低だし。全部、悪いのは俺なんだ」
カラン、
グラスの中の氷が音を起てる
「……じゃあ、榛名が言ったことはなんだよ」
佐藤がスッと俺を見据えた
「図書館で、自分が悪いんだって、言ってたけどさ、アレ何?」
「………………」
俺は、それに答えられなかった
だって、俺にもわからないんだから…


