「アイツを…傷付けたんだ」
目を閉じれば、蘇る光景
今でも、鮮明に覚えている
ブランコから落とされたときの
アイツの汚れた服
アイツの乱れた髪
怯えた表情と、
こぼれそうなほどの涙を浮かべていた瞳…
「……………っ」
どんなに時が流れても
消えない
消えない…
俺の頭の中で、絶えず流れる映像は
…いつだって、真由が映っている
4年前のときでも、
4年経った今でも、
俺の中には
いつだって、真由がいた
…………だから
「………苦しいんだよ」
「歩…………」
苦しくて、苦しくて
真由の瞳に俺が映らないのが
真由の中から俺が消えたのが
苦しくて、しょうがない
隣の窓を見ても
開けられたことのないカーテン
「…………変だよな」
あのときは、確かに真由が邪魔だったはずなのに
今は、真由を求めてる


