「…あたしがね、いけないの」 「…………え?」 「あたしが…」 アイツが言葉を続けようとした瞬間 館内放送が入った 《5時になりました。閉館の時間です。本日は、図書館をご利用頂き…》 「……………」 「…あたし、帰るね」 最後に、へらっと笑うと アイツは佐藤に背を向けて、図書館をでていった 「………………」 佐藤はしばらくアイツを見ていたが、 やおらこちらを向いた 「…歩、出てこいよ」 その声に その表情に …その、言葉に 「………………っ」 俺は、覚悟を決めた