佐藤はトコトコとアイツに近付くと
アイツの向かいの椅子に座った
「佐藤君も勉強しに来たの?」
「そーだよ!!!俺、次のテストで数学落とすとヤバイからさぁ」
あはははと笑い合う2人
「1人で来たの?」
「いや、ちがうよ。歩と来た。アイツに教えてもらっててさー」
「ふーん………」
一瞬、アイツの瞳から色が消えたような気がした
俺は、自分の名前が出たことで少し動揺する
変に体に力が入る
頭の中は、アイツでいっぱいだった
そして、
「………………」
俺の名前が出た瞬間、アイツの瞳から色が消え失せたことに
「………………っ」
胸が、痛んだ
「………そういえば」
佐藤が椅子に座り直す
「榛名と歩って、何で、話とかしないの?」


