しばらく本棚の陰からアイツを見ていると
「…………あ」
佐藤が帰ってきた
…………やべ
今ここから出たらアイツに見つかる…
服の裾をぎゅっと掴みながら、俺は佐藤とアイツを見ていた
「…あれ、歩??トイレかぁ??」
佐藤がキョロキョロと辺りを見回す
それに気付いたのか、アイツも顔を上げた
「…あ、榛名じゃん!!」
「佐藤君やっほー」
アイツを見つけて、笑顔になる佐藤
アイツもアイツで、嬉しそうに顔を綻ばせる
「……………っ」
胸が、苦しい…
思わず、服の上から胸を掴む
握る手に力が入る
見たくないのに…
目を、そらせない…
「………………っ」


