私―葉崎加那(はざきかな)は目を覚ます。

秋も深まってきたこの時期は、どこか肌寒く感じる。

独りでいるのにもう慣れて、「おはよう。」なんて、間違っても言わない。

家族なんて何処かに消えて無くなった。
離れるのなんて、手から水が落ちるよりも簡単だった。

でも別に何とも思わない。
これが私の日常。

幸せを手にしていた日常は、あの日から姿を変えた。


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