いやいや、へこたれるな私!
落ち込むのは、そこまで!
パンパン、と両頬を叩いて、気合いを入れる。
「よしっ!」
もう一回、勘を頼りに行ってみよう。
あ、でも、ラジに聞いたらわかるかな?
ゼロさんのことはあんまり知らなくても、家の場所くらい知ってるかもしれない。
今ラジの家の前にいるし、ちょうどいい。
私がラジの家の扉を開けようと、ドアノブに触れた時。
『ラジさんの家から十軒離れた家の脇にある道を真っ直ぐ行った先で、待っています』
どこからか、そんな声が聞こえてきた。
脳に直接響いた、その声。
「誰……?」
キョロキョロと辺りを見ても、誰もいない。
もしかして、魔法?何かの能力?



