オーロラの歌




二人なら、わかってくれると思ってたよ。


もう一度お礼を言った私は、「行ってきます」と、ラジの家の玄関の扉を開けて、ゼロさんに会いに行った。



……が。



「ゼロさんの家って、どこ?」



肝心の居場所が、わからない。


こっち、かな?


自分の勘を頼りに、家が連なっている道を歩いていく。


右、左、真っ直ぐ、また右。


適当に、当てずっぽうに、曲がったり真っ直ぐ進んだり。


そうしているうちに、空は完全に茜色に染まりきってしまった。



「あれ?」



気づいたら、ラジの家の前まで戻ってきていた。


やっぱり、勘だけではどうにもならないのかな?



時々、街の人と会ったけれど。


私を見た途端、あからさまに避けられてしまい、ゼロさんの家の場所を聞くことができなかった。


街の住人達は、私達とは関わり合いたくないらしい。


結構、ショックだなぁ。