オーロラの歌




好きとか嫌いとか、そんなこと言っていたら、いつまで経っても真犯人を割り出せない。


臆していたら、解決できるものもできない。



「私ね、どうしてもラジを悪く言う人達に、真実を教えてやりたいの」


「オーロラ……」


「そのためだったら、私はなんだってするよ」



どんなに危険でも、怖くても、私は自分にできることならやりたいんだ。


誰かのために、何かをしたい。


この街の住人達に、嘘を信じていることの愚かさを、きちんと知っていてほしいんだ。



「だから、行ってくる」



それにね、もし本当に危ない状況になったら、ゼロさんが条件を破って私を殺そうとしたら、すぐに逃げるから安心して。


逃げられなくても、ゼロさんの殺意を歌で消してみせる。



ねぇ、二人とも。


私を信じて。



二人は顔を見合わせて、仕方なさそうに笑った。



「そこまで言うなら……」


「行ってらっしゃい、オーロラ。ちゃんと戻ってきてよねー?」


「うん、もちろん!ありがとう、二人とも」