怜司くんに深く尋ねられ、私は一区切りつけてから唇を動かす。
「イービルの正体はわかったけど、私はとっくにイービルの現世と出会っていたの」
運命は意地悪だ。
あっちの世界で集結した仲間や敵が、こっちの世界でも一堂に会している。
私の魂を軸にして、彼らの魂が知らないうちに導かれていたように。
「それで、気づいたんだ。彼女は私をずっと騙していたんだって」
“彼女”は、平然と私を欺いていた。
私はそのことに、全く気づけなかった。
今まで、イービルの現世は私の知らない人だと思っていたから余計に、悲しくて苦しくて。
「“彼女”……?誰のこと、なんですか?」
そう聞いてきた利一くんと同様に、怜司くんも江藤先輩も真実を早く知りたそうに私を見つめる。
私は三人を見つめ返しながら言った。
「イービルの正体は―――」



