昼食を食べ終え、話し合いを始める。
私は、今朝のことを伝えた。
「今朝、そんなことがあったのか」
「僕、何も知らずに教室でのんびりしちゃってました……」
申し訳なさそうにする利一くんに、「気にしないで」と言わんばかりに目を細めた。
私は続けて、せっちゃんがゼロさんだったことも報告する。
「六沢にまんまと逃げられちゃったけどな」
江藤先輩が、悔しそうに呟いた。
ゼロさんは空間魔法が得意だったんだから、テレポーテーションで逃げられてはどうすることもできない。
仕方ないの一言で片付けられてしまうほどに。
だけど、それじゃあ何も変わらない。
次の対決では、テレポーテーションされる前に、足を押さえつけるとか、魔法を使えないようにするとかして、引き止めておかないと。
「それで、琉美はイービルと会えたのか?」
「会えたというか……もう会ってた、って言った方が正しいかな」
「それ、どういう意味だ?」



