俺はどうやったって、洗脳からは逃れられない。


俺の意思は、鉄の扉に閉ざされて、封印されている。


イービルが用意した監獄は、ひどく冷たくて、孤独だ。


ひしめき合う感情を、野放しにさせてはくれず。


檻の中で、出口を探し続けている。



「転生しても、憎いのが変わらないのはなぜかしらね」



不穏な影は、日に日に濃くなり。


イービルの闇は、光を喰らう。




俺達は、知らない。


イービルが始めたゲームが、エンディングを待ちわびていることを。